東証グロース上場の人材評価テクノロジー企業Institution for a Global Society(IGS、4265)は16日、ツールズ・フォー・ヒューマニティ(以下TFH)とのパートナーシップのもと、予測市場プラットフォーム「Signals(シグナルズ)」β版の提供を開始したと発表した。企業・法人向けの市場設定と一般ユーザーの予測参加の両方に対応する。
シグナルズの最大の特徴は、参加認証の手段の一つとしてサム・アルトマンが共同創業したTFHのワールドIDを採用している点だ。ワールドID認証に基づく人間証明によりボットや複数アカウントによる不正参加を排除し、「実在するユニークな個人であること」を技術的に担保する。
ポリマーケットやカルシなど欧米の予測市場が政治・経済分野で急速に普及する一方、既存のアンケート調査では「省力回答者」の混入が避けられないという課題があった。NIRAの調査では、性別・年齢での割り付け調査でも9〜16%が省力回答者に該当すると報告されている。シグナルズはこの構造的な問題に、ブロックチェーン技術で応える。
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プラットフォームの主要機能は以下のとおり。アプリ内のスマートコントラクトウォレットを通じて利用する仕組みで、①ワールドID連携による人間証明②ゼロ知識証明(ZKP)を活用したプライバシー保護(個人情報をIGSに共有せず匿名参加が可能)③正確な予測を促す健全なインセンティブ設計(国内法規制準拠)の3点を備える。
三菱UFJ銀行・アクシスコンサルティング・スカパーJSATの3社がエコシステムパートナーとして参画。採用での予測力評価、コンサルタントの判断力計測、エンタメコンテンツのヒット予測という各領域でのユースケース検証を進める。
今後はSBT(ソウルバウンドトークン)を活用して個人の予測実績をオンチェーンで記録し、採用・人材評価など複数の場面でポータブルに活用できる仕組みの構築も予定している。
IGSの福原正大CEOは「生成AIが急速に進化する今、その判断が本当に人間によるものかを証明し、予測判断を意思決定に活かすことがこれまで以上に重要になっている」と述べた。
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