テザー(Tether)社の投資部門テザーインベストメンツ(Tether Investments)が、睡眠関連テクノロジー企業エイトスリープ(Eight Sleep)への出資を3月4日に発表した。発表によると、エイトスリープの企業評価額は15億ドル(約2,354億円)に達したという。各社報道によれば、出資額は5,000万ドル(約78.5億円)規模とされる。
エイトスリープは、高度なAI(人工知能)と内蔵センサーで睡眠データを解析し、睡眠の改善を支援する企業だ。同社のAI搭載睡眠システムは、内蔵センサーで取得するデータとリアルタイムの解析により、利用者の生理状態に合わせて継続的に調整されるという。
今回の出資を通じて、両社は長期的な協業を進め、AIを活用した先進的なヘルステックの開発を推進するとのこと。
またエイトスリープは、テザーインベストメンツ提供のAI実行向け開発基盤「クォンタムバースオートマティックコンピューター(QuantumVerse Automatic Computer:QVAC)」上でAI機能を構築する計画だという。さらに、両社はQVACの端末側でのAI処理を生かし、エイトスリープ製品の強化も進めるとしている。
QVACは、ユーザーの端末上でAIを動かすことを前提にした開発基盤で、中央集権的なサーバーや大規模データセンターへの依存を減らす設計だ。QVACでは、スマートフォンやノートPC、メインフレーム、組み込みシステム、ブレイン・コンピューター・インターフェースなど、様々なハードウェア上でAI推論やエージェントの構築・展開が可能とのこと。
発表によると今回の取り組みは、2025年12月10日のテザー社によるQVACヘルス(QVAC Health)のローンチに続く動きだという。QVACヘルスは、分断されたフィットネスと健康データを1つに統合し、ユーザーが自分のデータを自ら管理できる状態を維持することを目的としたパーソナル・ウェルネス・プラットフォームだ。
QVACヘルスは、ウェアラブル端末や手入力のログなどから得られるデータを、単一の暗号化されたオフライン対応環境に集約できるという。これにより、独自のクラウド基盤への依存や第三者へのデータ提供を避けつつ、ユーザーが自身の健康情報を閲覧・操作できるとのことだ。
参考:テザー
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