ナスダック上場の中国系企業ジウジ・ホールディングス(JZXN)は4日、世界的なデジタル資産投資家との間で1万ビットコイン
BTCを株式交換により取得する計画を発表した。対価は約10億ドル(約1,569億円)相当の株式で、両者はグローバルな暗号資産エコシステムにおける長期的な戦略提携も進める方針だ。
今回の提携は、単なるBTC取得だけでなく、広い範囲の協業を含んでいる。具体的には、デジタル資産トレジャリーの最適化、クロスボーダーでの暗号資産決済機能の構築、流動性管理における連携、そしてエコシステムレベルでの戦略的な連携が挙げられる。両者は資本効率の改善やトレジャリーガバナンス体制の強化を共同で推進し、グローバルな暗号資産市場インフラへの参画を拡大する方針である。
ジウジ・ホールディングスは杭州に本社を置き、中国の地方都市を中心に31店舗のフランチャイズ店と1店舗の直営店を展開するNEV(新エネルギー車)関連企業である。近年はデジタル資産分野への事業拡大を進めており、同社はこの計画をデジタル資産拡大ロードマップにおける重要なマイルストーンと位置づけている。1万BTCの取得により、デジタル資産のトレジャリー準備金が大幅に拡充され、バランスシートの強化とグローバルな暗号資産市場での地位向上を図る狙いがあるという。
取引の相手は、暗号資産投資やトレジャリー管理において豊富な実績と深い流動性ネットワークを持つグローバルなデジタル資産家とされる。大規模なBTCの保有に加え、磐石なグローバル市場のリソースとエコシステムパートナーシップを有しているという。株式を対価とする取引の構成について、同社は投資家がジウジ・ホールディングスの長期的な戦略方針と実行能力に強い信頼を寄せていることの表れだと説明した。
同社の経営陣は「1万BTCの取得計画は単なるトレジャリー配分の決定ではなく、グローバルなデジタル資産領域での当社の立場を強化するための戦略的ポジショニングだ。この提携により資本基盤の拡充とトレジャリー機能の強化が実現し、長期的なデジタル資産ロードマップが加速する」とコメントした。
発表を受け、JZXNの株価は同日に急騰した。前日終値0.85ドルから始値1.04ドルで寄り付き、終値1.59ドルで引けている。上昇率は前日比52.88%に達し、出来高も約4,152万株と通常水準の約110倍に膨らんだ。
なお、本取引は正式契約の締結や通常のクロージング条件、適用規制への準拠が前提であり、今後SEC(米証券取引委員会)の報告要件に従い詳細が開示される予定である。まずは、正式契約の締結と具体的な開示内容が注目される。
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※価格は執筆時点でのレート換算(1ドル=156.9円)

