XRPは、暗号資産市場全体の下落局面の中で引き続き圧力を受けている。年初から継続する下落トレンドラインを依然として上抜けられずに推移している。複数回の上抜け試みが失敗し、短期的には弱気の支配が強まっている。
下落が続いているものの、過去のパターンではこの局面が回復の上昇に先行することが示唆されている。同様のテクニカルセットアップが過去の転換点となった例もある。特に2024年7月が注目される。
Market Value to Realized Value、すなわちMVRVのエクストリーム値インジケーターによると、XRPは1.0の閾値を下回る状態が長期間続いている。MVRV比率が1.0未満の場合、歴史的な取得コストと比較して資産が割安であることを示す。この状況は短期保有者の投げ売りを反映している可能性がある。
MVRVモデル内の緑のバーは、XRPが「底値圏にある」ことを示しており、底打ちの可能性を示唆する。これまで、MVRVが1.0を約15%の日数で下回った後に同様のシグナルが出現してきた。こうした局面は、多くの場合、下落が長期化するよりも反発の転換期と一致してきた。
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2024年7月にも同様の状況が発生した。MVRVが同水準に到達した直後、XRPは数日で51%上昇した。過去の実績が将来を保証するものではないが、XRPが回復局面に近づいていることをデータが示唆する。
オンチェーン指標も投資家心理の変化を示す手がかりとなる。1万XRP以上を保有するアドレス数は、減少傾向から安定しつつある。この層は大型クジラではなく中規模保有者を指す。
直近の増加局面は、2020年12月以来最大の減少を経て始まった。過去には、こうした中規模保有者の再参加は大口XRP投資家による蓄積が先行する傾向があった。小規模投資家の信頼感向上は、上位層の価格安定と上昇期待への連鎖的な自信回復を映し出すことが多い。
XRPは本稿執筆時点で1.42ドルで取引されており、重要な1.36ドルのサポート水準を維持している。この基準を守ることは短期的な上昇傾向を維持するうえで不可欠。ただし、今年3度反発を阻まれた下落トレンドラインの下に依然として抑えられている。
MVRV改善とアドレス数の安定が前向きな見通しを支えるが、上抜けの確証は得られていない。1.57ドルを明確に超える動きがブレイクアウトの証明となる。この水準をサポートへ転換できれば1.50ドルのレジスタンスを突破し、確立された下落構造を打ち破る。この変化が実現すれば1.91ドル到達への道が開け、大幅な回復拡大も期待される。
もし強気の勢いが弱まれば、XRPは現在のレンジ内で持ち合いを続ける可能性が高い。1.36ドル割れとなれば、構造は弱気に転換する。その場合、下落リスクは1.11ドルまで広がり、回復の想定は否定され、XRP全体の価格トレンドにさらなる売り圧力が加わる。

