分散型金融(DeFi)プロトコル「アーベ(Aave)」の主要開発組織であるアーベラボ(Aave Labs)展開の傘下ブランド「アヴァラ(Avara)」の終了方針が2月3日に発表された。今後は同ブランドの関連プロジェクトの整理が進められ、アーベのすべてのプロダクトはアーベラボ名義で展開される。
この方針に伴い、アヴァラ傘下で提供してきた消費者向け暗号資産(仮想通貨)ウォレット「ファミリー(Family)」についても、単体アプリとしての提供が段階的に終了される。
アヴァラは2023年にアーベラボがDeFi以外のWeb3分野への展開を見据えて立ち上げたブランドで、分散型ソーシャルプロトコル「レンズ(Lens)」やファミリーなどが同ブランドの下に置かれていた。アーベラボは今回、事業領域を再整理し、レンディングを中核とするDeFiプロダクトに経営資源を集中させる判断を下した形だ。なおレンズはすでにマスク(Mask)に運営が移管されている。
ファミリーは2023年に買収されたウォレット事業で、この過程で構築された「ファミリー・アカウント(Family Accounts)」は、「アーベ・アプリ(Aave App)」や「アーベ・プロ(Aave Pro)」の基盤としても利用されてきた。
今回の方針転換により、ファミリーのiOSアプリは段階的に機能を縮小する。今年4月1日以降は新規ユーザーの受け入れを停止し、既存ユーザーは2027年4月1日まで利用できる。その後もユーザーは「accounts.aave.com」を通じて資産にアクセスできる。資産は引き続きユーザー自身が管理し、アーベ側が預かることはないとしている。
なお、アーベ創業者のスタニ・クレチョフ(Stani Kulechov)氏はこの発表について自身のXアカウントで、DeFiを一般層に届けるには汎用ウォレットではなく目的に特化した体験が重要だとの認識を示している。
参考:アヴェラ
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